1951-11-20 第12回国会 参議院 運輸委員会 第9号
○政府委員(荒木茂久二君) 海難審判庁のことで非常に苦労をいたしまして、從つて審判事件でまだ結論を得ないものがたくさんあるということは小泉委員の御指摘の通りでございます。そこで運輸省といたしましては、審判に直接從事する職員の増員を年々歳々要求いたして來ているわけでございます。
○政府委員(荒木茂久二君) 海難審判庁のことで非常に苦労をいたしまして、從つて審判事件でまだ結論を得ないものがたくさんあるということは小泉委員の御指摘の通りでございます。そこで運輸省といたしましては、審判に直接從事する職員の増員を年々歳々要求いたして來ているわけでございます。
從つて審判所は海上保安廳長官のもとに置くのがよろしいのだ、こういうことをいろいろな例証を引いて言つておりました。そうしてそれらの意見は從來GHQの意見としては一切國会において自由に取捨選択すべきであるということには違いない。從つて今の参考意見も当委員会においていかようにお取扱いになつてもそれでいいのでありますが、ただその担当官がつけ加えて申しますのには、G・2としては、その意見が強い。
四百五十一條は、現行法の五百十一條と五百十二條に相当いたしておりますが、この規定は現行法と立て方を著しく変えておりまして、再審の手続におきましても原則としてそれぞれの審級に從つて審判をしなければならない。言い換えますれば、第一審の確定判決に対して再審の請求があつて、その請求に対して再審開始決定がありました場合において、原則として第一審の手続に從つて再審手続をするというふうにいたしたわけであります。
而も本年一月一日から家事審判所が開設されて、その趣旨が國民に普及されるに從つて、審判所の事件は激増して、申立人は家事審判所の前に列をなして順番を待ち、この事務負担のため、裁判所事務官の負担は過重となり、自宅まで記録を持ち帰つて、深更まで調書の作成に追われるのが常であつたということであります。
○政府委員(大久保武雄君) 数字的な点は後で山崎政府委員から御説明申上げますが、海難審判所を海上保安廳の中に包攝いたしませんでしたが、理由といたしましては海難審判所は行政機関ではございますけれども、裁判所と同じような職能を営むわけでありまして、何人にも私議せられず、良心に從つて審判をいたすべき筋合でございます。
さような場合は刑罰權の不安定な状態を生ずる虞れもありますし、時效の虞れもありまして、從つて審判先行主義ということを明定しておりませんが、その場合は特例といたしまして、刑事裁判を先にやる、或いは審判の起らない場合に刑事裁判を進めて行く場合があろうかと思うのであります。